前回の記事、救われたものについて。
孤独を感じた時、本や漫画やインターネットやゲームなどに救われたということを書きました。
それで思い出したことがあるので、今日はそれを書きます。
今から十数年前。
20代なかばの一人暮らしOLだった私は、失恋の痛手に苦しんでおりました。とはいえ、付き合っていた彼氏に振られたというわけではなく、好きな人に「他に好きな人がいる」と言われたわけでもなく。好きな男ーーーたまに会い一緒の時間を過ごす以上のことにはならなかった相手、私が彼を追いかける形だったけれどふと不毛な関係だと気づき距離を置くことにしてみたりしたがやっぱり連絡が来たら会いに行ってしまうという、年頃の男女あるあるなやつーーーに、「結婚する」と告げられ、その日からうまく眠れなくなって「なんじゃこりゃヤベエぞ」となったのです。
言うまでもありませんが彼の言う結婚の相手は私ではなく、まぁ同時進行だった女性がいたという訳で(今思い出したけど自分にもいた・・・同時進行というか、途中、別の人に行こうとしたことがあったな・・・お互い様だった)、そのことにもびっくりする程ショックを受けている自分がいました。他にいるんだろうな、とは思っていましたがね。知るとやっぱりね。しかも結婚て。突然だな!オイ!もう式の日取りまで決めとるんかい!オーーーイ!!早く教えろよ!!っていう。
まぁそんな寝不足フラフラになった頭でぐるぐる考えてもうまく落とし所をつかめず。もう飲みに行くしかないと思い、飲み仲間に連絡して、たまたまその日飲みに付き合うよ、と言って相談に乗ってもらったのが今の夫です。
その夜、初めて夫(当時は飲み友達のNさん)とサシ飲みして「この人といると居心地が良い・・・癒される・・・」と思い、その数ヶ月後には付き合うことになったのですが、その話は置いておいて。
私がその時Nさんに相談した内容は「好きっていう訳じゃないんだけど、ものすごく気になる人がいて、その人が結婚することになりめっちゃ動揺している」。突然の結婚報告もそうですが、その人には散々振り回されてきたので、『好きな人』などと認めるのが悔しかったのですね。
それを聞いて、Nさんは言いました。「それはねー、好きなんだよ」。なんというか、すごくストンと心に落ちてきた言葉でした。
「そうかー私ずっと〜泣きたかったんだーーーぁあーーー好きーーー」(ドリカム)
そうだったのか。好きだったんだ。そうかそうか。悔しかったり傷つけられたりしたけど好きだったんだわ。だから今こんなに苦しいのね、了解っ!!!
そんな感じで自分を客観視することが出来、幾分こころが楽になったのでした。
それでもしばらく、痛手を引きずりました。
その時気づいたことですが、私、その結婚すると言ってきた男性と関係が切れてから、初めて「好きな人がいない」状態になったのです。とんだ恋愛脳だと我ながら思うのですが、その状態で強烈な孤独を感じて、涙を流したことがありました。一人暮らしだったせいもあるかもしれない。とにかくさみしくてさみしくて。
そんな時、救いになったTV番組があります。毎週木曜日に放送されていた「エンタの神様」です。
当時アンガールズの「ジャンガジャンガ」ショートコントが大好きで、見てると何もかも忘れることができました。アンジャッシュとか、いつもここからとかも出てた気がする。懐かしい。(今はエンタの神様はちょっと苦手な感じになってしまいましたが…)
でも、笑いって人を救うよね。本当。
そんな話でした。(ジャンガジャンガジャーン)