朝。
六時すぎに起きる。子供達を起こす。ほねがおれる骨が折れるほねがおれるよ・・・骨が折れる折れるよホネが折れるヨ・・・ボキボキ・・・。
新書『小学生はなぜ朝起こすと悪態をつくのか』
下の子を「いってらっしゃい」と送り出したのち、心身共に調子を崩している上の子に寄り添いつつ車で小学校へ送る。
「きもちがわるい」
「今日もぜったいきもちがわるくなる気がする」
「どうしよう」
そっかあ、気持ちが悪いか。天気がいいね。陽の光を浴びよう。太陽にあたると良くなるらしいよ。足ぶみもしたらいいよ。うんうん。大丈夫。大丈夫って言ってたらだんだん大丈夫になるよ。脳みそがそう思い込むからね。自分のことばと体はつながっているんだよ。
彼女の肩甲骨の間あたりを手でさすりながら私はそう伝える。自律神経がととのいますように。さすりさすり。大丈夫、大丈夫。
靴箱まで付き添って「いってらっしゃい」と手を振る。上の子は無言で手を振って、教室へ向かって歩いていく。2時間目の授業中。静かだ。
車に戻り、家に帰る。
コーヒーをガリガリと挽いてポタポタと熱湯をたらし少し待つ。待つことがうまくなったな。自分で自分をほめる。気が短かったのに。怒りん坊だったのに。責めるような言葉をぶつけていたのに。
成長したな、私も。したのか? どうなんだろう。子供の成長の著しさに対して、自分の成長は目に見えない。分からない。でもそう思いたい。
上の子、すまない。
色々うまくやれなかった過去のこと。
お母さんも未熟な一人の人間なんだ。
一緒に成長しよう。
子供のいいところを見つけて伸ばしてやるといい、とよくいわれるけど、親もそうだと思う。親も、育児をしていて苦手な部分も得意な部分もある。いいところを伸ばせば良い、と思う。よくないところを掘り下げて見ていたら、自尊心が枯れてしまうから。枯れてしまうと日々がつらくなるから。それはよくない。
今この時も、きっと必要な時期なのだと思う。
彼女が彼女になるための。
がんばろう。見守っているよ。
本人にはがんばれといえないので、ここで言うよ。
きーこーえーるかー ガンバレーーー
久しぶりにブルーハーツをききたくなった。OKグーグル、ブルーハーツをかけて。ワオ、TRAIN TRAIN。ナイスグーグル。ここは天国じゃないよね、かといって地獄でもない。そうだねグーグル。ありがとうグーグル。南風にふかれるよ。ブルーハーツ、歌詞が沁みる。
ーーー2020.10.9追記ーーー
参考文献
相田みつを先生・みつを(み)はいつも私のお手本です。