やすまる。

一日一日をやすらかに、心身の健康をたいせつに。

「天頂より少し下って」感想

マッサージが好きです。

施術するのは70%くらい好きで(対象は専ら夫)、されるのは130%くらい好きです。いつなんどきもチャンスがあればされたいししてあげてもいいぞ! それがマッサージ。

 

最高のマッサージとは、「いつまでも終わらないでほしい」と思わせるもの。ごくまれにそんな出会いがあると、本当に嬉しくなります。

 

逆に、アララ〜となるマッサージとの出会いもあったり。マッサージを受けていると、体に触れている指先から、マッサージしている人が何を考えているかをなんとなく感じ取れる時があります。あ、面倒くさそうだとか、急いでいて早く終わらせたいとか。(主にネガティブ方面)

 

「いつまでも終わらないでほしい」は小説や漫画を読んでいても感じることで、もっと読んでいたい、もっと登場人物たちのやり取りを見ていたいと思わせるのはやっぱりスゲエな〜〜〜プロだな〜〜うまいな〜〜〜と唸ることしきり。

 

久しぶりに活字の物語(短編集)を読んで、そんなことを思いました。

 

川上弘美さん著「天頂より少し下って」

天頂より少し下って (小学館文庫)

天頂より少し下って (小学館文庫)

  • 作者:川上 弘美
  • 発売日: 2014/07/08
  • メディア: 文庫
 

 

 

ーーー以下、ネタバレ感想ありーーー

 

 

どの話も読みやすかったけど、特に終わらないでほしかった案件は「金と銀」。あれ? 好き? 恋愛?? いや違うか、いやいや男と女だわ!! みたいな微妙な関係性が見ていてたまらない。もっと続きがみたい、みせてくれ〜あああ(悶)

 

読んでいて泣きそうになったのは「夜のドライブ」。40代の娘とその母親が二人で温泉旅館へ行き、ドライブする話。私はもう母を亡くしており、一緒に旅行に行きたかったと折に触れて思っていたので、この話を読んだ時、その気持ちが少しなぐさめられた。主人公を自分に重ねて、母と旅行に行った気分になったのだった。物語って偉大だ。

 

余韻がハンパないのは「天頂より少し下って」。45歳で、11歳年下の恋人のいる主人公の真琴は、社会人の一人息子と二人暮らし。恋人への思い、恋愛、過ぎていく時間。今の息子、ふとした瞬間に思い出す昔の息子。言葉巧みに物語へ引き込む(川上)弘美さん。

最後の一文『サッシ越しに、月が見えた。天頂から少し下ったところに、月は丸く皓皓と、輝いていた。』はっ。気づく。タイトルの「天頂より少し下って」とは、真琴の人生の比喩であり、11歳年下の恋人との恋愛のことであると。ヒェ〜。かっけぇ。ヤベエ。(語彙力の限界)

 

 

ーーー以上、ネタバレ感想おわりーーー

 

 

川上弘美さんの作品でものすごく好きなのは「センセイの鞄」。

私の年上男性好きはここから始まったとしか思えない。成熟した大人の男性(センセイ)がすてきで切なくて愛おしい。

 

(*´ω`*)

 

思えば30代は子育てに明け暮れて、小説を読む時間が失われていたなぁ (のめり込むタイプなので一気に読みたいのです)。かわりにエッセイ漫画・ツイッターなどのSNS・健康に関する実用書などを好んでみていた。

 

子供達も成長して少し時間もできたので、今後はもっと小説を読んでいきたいな。

 

余談ですがわたくし、映像派か書籍派かといわれると断然書籍派。映像をじっと見ているのが苦手なのです。テレビも映画もYouTubeも。(興味があるものはたまに見るけど)

人生損してるよなぁ・・・。特に映画、良い作品がたくさんあるのだろうな〜。でもじっとしていられないのよ・・・つい1.5倍速とかにしてしまう(そして途中で挫折する)。ここ数年、映画といえばスタジオジブリオンリーです。ジブリは好きです。分かりやすい映画が好き。シックス・センスとかダ・ヴィンチ・コードとかもう全然分からない。伏線回収に気づかない。頭の回転早くなりたい。

 

そういえば「血流がすべて整う食べ方」の本で堀江昭佳さんが、七味とうがらしは家庭にある漢方薬なので冷え性の人は是非活用を、というようなことを書かれていました。

それを思い出して最近、みそ汁に七味を一振りして飲んでいますが、体がポカポカしていい感じです。

夕飯断食は・・・進んでいません(笑)たまにするとホント体が軽く感じるんですけどね。なかなか・・・。一週間続けてとなるとハードルが高いので、まずは今日一日だけと思ってしてみようかね。

 

 

 ↓缶が好き。国産なのも良い。そして美味しい。

 

 

今日は近所のお茶屋さんで買った佐賀の嬉野・和紅茶を飲んでいます。香りがすごく良い!

 

( ^^) _旦~~

 

朝晩は冷えるのであたたかくしてお過ごしくださいね(⌒▽⌒)