世間はお盆ということもあって、いつもよりも母のことを思い出している。
母が亡くなってすぐの頃は、母にもう会えないことがさみしくてさみしくて、たまに寝る前に、母と会って話をしている妄想をしたりした。
小川が流れる音
すこし若くてきれいな母
最近あったことを話す私
母の笑顔と優しい声
涙が出そうになりながらも、想像した。そうすると少しさみしさがやわらいだ。
母は、私にとって本当に大きな存在だったな、と思う。
母親だからというだけでなく、母のことが、人としてとても好きだった。
明るくて朗らかで、惜しみなく親切で、率直で、あたたかくて、そこにいるだけで周りの皆がほっとする、本当に素敵なひとだった。
母が空港で手を振りながら「やっちゃーん」と呼ぶイメージがずっと頭の中にあって、さっきふと何故だろう?と思い記憶をたぐってみたら、母と最期に会ったのが空港だったことを思い出した。
さみしいほど、忘れていく。
だから、文章に残しておこうと思った。