中村天風さんの本は以前「運命を拓く」を読んだことがあったが、少し難しい内容だったので、自分の中に残っているのは
「中村天風さんはすごい人だ」
という大雑把な感想だった。
この「天風先生座談」を読んで、そのすごさを分かりやすく知ることができた。
中村天風さんのすごい経歴の詳細はウィキペディアにまかせるとして、この本では、胸を病んでいつ死ぬか分からない状態になった中村天風さんが、インドで出会った人物によって心身統一の重要性を知り、悟りを開いた経験を主に語られている。
以下、心のメモ。
・心と体を一つにまとめるという大事なことに、文明人は気がつかない
・四十を越えると老化が始まるので、特に訓練的に積極化する必要がある
・まず第一に潜在意識(心の倉庫)の大掃除をするべき
・腹を立てることは血液の機能を消極化させる
=怒るたびに血が汚される
・言葉に気をつける
心と体を同時にみること。想念こそが健やかさをつくる基盤となるもの。
そんな風に捉えた。
この文章を書いた後にたまたま夕暮れを見て、それが曇りなくとても大きく丸い完璧な夕日で、私の人生の夕暮れ時もこのようにありたいな、と思ったのだった。
なんだか生まれ変わった気分。
ありがたや。