小説家の山本文緒さんと漫画家の伊藤理佐さんが結婚生活をテーマに書かれた本。
お悩み相談に答える形式だけど、それぞれの旦那様とのエピソードも盛りだくさんなので、エッセイ&エッセイ漫画って感じです。
山本文緒さんも伊藤理佐さんも好きなので、おお!と思い手に取ったのですが、すごく面白かったです!
仲の良いお二人が、盛り場でお酒を飲んで話しているのを傍らで聞いているような、そんな面白さです。
山本文緒さんは文章がうまいのはもちろんのこと、例え話がまたうまくて面白くて、ぐいぐい読み進めてしまいます。
特に、ご自身の2回(初婚と再婚)の結婚式について書かれた章は、とても印象的でした。
---引用ここから
「いい思い出っていうのは、生きていくのにわりと必要なものだなあと。式典や行事がなくても生きていけるけど、それは句読点のない文章みたいな生活なんじゃないかなって思います」
「やがて順番に年を取って、誰かが死んだらまた集まって、悲しい気持ちを分け合って減らして。だから結婚式もお葬式も私はビューティフルだと思う」
引用ここまで---
ここにぐっときましたね。
伊藤理佐さんの漫画はからっぽの頭で見れるというか、読むのにエネルギーを要しないというか、とにかく単純に笑えるし共感できるので好きです。あと言い得て妙だなーと思います。シンプルな絵で表現力がすごい。
---引用ここから
「やきもちはかわいくないとダメ。あと妬かれた方が『おもしろい話にできるかどうか』にかかっている」
「奥様は今『小学生男子』になっていると思うのです。『好き』『さわりたい』『怒っている』この3つを混ぜますと・・・
ズバリ『セックスしてますか?』奥さんを小学生男子にしちゃいけません・・・」
引用ここまで---
というのが印象に残りました。うんうんそうだなーと。私も小学生男子な気分になる時ありますヨ・・・(笑)
結婚を考えている人、または結婚に疲れた人(気晴らしになるし、結婚のよさを思い出せるかも?)にオススメの一冊です!